第四十六話 曖昧な関係に終止符を(2)
2014.12.05.Fri.06:12
「……俺と蜷川さんはきみが疑っているような関係ではない」
「そう、なんですか……? それじゃあ……私と、碓氷さんはーー」
愛莉は目をつむって答えを待った。いいかげんにハッキリさせたい。身体だけの関係だと言われる覚悟もできていた。
「……ひとがひとを好きになる瞬間は曖昧だと思う」
「……え?」
碓氷は下肢を繋げたまま愛莉の背に倒れ込んだ。ふたりでベッドに沈み込む。
「思えばあのとき、きみに会って言葉を交わしたあのとき。俺はすでにきみを好きになっていたのかもしれない」
彼がいつのことを言っているのかわからなかったけれど、愛莉は目頭が熱くなった。
「きみがほかの男と話しているのも名前を呼ぶのすら耐えられない。嫉妬に狂ってこんなことをしてしまう前に気持ちを伝えていればよかった」
愛莉の手首を縛ったことを後悔しているような口ぶりだ。けれど拘束は解かれないままだ。
「きみをひとりじめしたい。縛ったままずっとベッドで犯していたい。そうしていなければ……きみがどこかに行ってしまいそうで」
「ん、んく……っ!」
碓氷が抽送を再開する。愛莉は顔をななめうしろに傾けて彼の表情をうかがった。不安そうなおももちだ。
「そんなこと、しなくても……っぁん! 私は……っ、碓氷さんのことが好きでたまらないです……っひ、ぁう!」
「……もういちど言ってくれ」
「ん、はぅ……っ! 好き、碓氷さんが」
「もういちど」
「あっ、だめ……激しくて、へんになっちゃう……っあ、ぁぁん!」
愛莉は両腕をベッドに押しつけて後ろからの猛攻に耐えた。突き込みはいつになく激しく、快感の波がいくどもはねて弾ける。
「あふっ、あぁ……っ! ん、んぁっ!」
心地よい脈動が織り重なる。繋がっている部分が溶け合ってひとつになるような感覚だ。満ちていくのは精液だけではなくて、心も愛しさでいっぱいになる。
「愛莉……っ」
手首が自由になった。身体を仰向けられ、脱ぎかけていた服をすべて取り去られる。彼もなにも身につけていない。
「……悪かった。はっきり気持ちを言わないままなんども抱いてしまって。怖かったんだ、俺ばかりが好きなのかもしれないと思って」
「私たちって似たもの同士ですね。私も碓氷さんと同じです。遊びで抱かれてるのかもしれないって思ってたんです。だから、私の気持ちを伝えたら碓氷さんが逃げて行っちゃうんじゃないかって不安で……」
「ばかな、そんなわけないだろ」
「それを言うなら、私だって。好きでもないひととエッチしたりしません」
碓氷は愛莉の上に覆いかぶさったまま神妙な顔をしていた。眉間のシワはどんどん深くなっていく。
「……ああ、だめだ。きみを見ていると欲情してしまう。愛莉、俺の目を塞いでいてくれ」
「ええっ……!? っぁ、碓氷さ……っん、あうっ!」
両手をつかまれて、無理やり彼の顔まで持っていかれる。それと同時に下半身には肥大した陰茎をふたたび挿し入れられ、
「ふぁぁっ、だめ……っ! まだ、イッたばっかりなのに……っぁ、あ!」
彼の視界をさえぎったところでなにも変わらない。どうもうな一物は元気に愛莉のなかを往復するのだった。
第四十六話 終
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「そう、なんですか……? それじゃあ……私と、碓氷さんはーー」
愛莉は目をつむって答えを待った。いいかげんにハッキリさせたい。身体だけの関係だと言われる覚悟もできていた。
「……ひとがひとを好きになる瞬間は曖昧だと思う」
「……え?」
碓氷は下肢を繋げたまま愛莉の背に倒れ込んだ。ふたりでベッドに沈み込む。
「思えばあのとき、きみに会って言葉を交わしたあのとき。俺はすでにきみを好きになっていたのかもしれない」
彼がいつのことを言っているのかわからなかったけれど、愛莉は目頭が熱くなった。
「きみがほかの男と話しているのも名前を呼ぶのすら耐えられない。嫉妬に狂ってこんなことをしてしまう前に気持ちを伝えていればよかった」
愛莉の手首を縛ったことを後悔しているような口ぶりだ。けれど拘束は解かれないままだ。
「きみをひとりじめしたい。縛ったままずっとベッドで犯していたい。そうしていなければ……きみがどこかに行ってしまいそうで」
「ん、んく……っ!」
碓氷が抽送を再開する。愛莉は顔をななめうしろに傾けて彼の表情をうかがった。不安そうなおももちだ。
「そんなこと、しなくても……っぁん! 私は……っ、碓氷さんのことが好きでたまらないです……っひ、ぁう!」
「……もういちど言ってくれ」
「ん、はぅ……っ! 好き、碓氷さんが」
「もういちど」
「あっ、だめ……激しくて、へんになっちゃう……っあ、ぁぁん!」
愛莉は両腕をベッドに押しつけて後ろからの猛攻に耐えた。突き込みはいつになく激しく、快感の波がいくどもはねて弾ける。
「あふっ、あぁ……っ! ん、んぁっ!」
心地よい脈動が織り重なる。繋がっている部分が溶け合ってひとつになるような感覚だ。満ちていくのは精液だけではなくて、心も愛しさでいっぱいになる。
「愛莉……っ」
手首が自由になった。身体を仰向けられ、脱ぎかけていた服をすべて取り去られる。彼もなにも身につけていない。
「……悪かった。はっきり気持ちを言わないままなんども抱いてしまって。怖かったんだ、俺ばかりが好きなのかもしれないと思って」
「私たちって似たもの同士ですね。私も碓氷さんと同じです。遊びで抱かれてるのかもしれないって思ってたんです。だから、私の気持ちを伝えたら碓氷さんが逃げて行っちゃうんじゃないかって不安で……」
「ばかな、そんなわけないだろ」
「それを言うなら、私だって。好きでもないひととエッチしたりしません」
碓氷は愛莉の上に覆いかぶさったまま神妙な顔をしていた。眉間のシワはどんどん深くなっていく。
「……ああ、だめだ。きみを見ていると欲情してしまう。愛莉、俺の目を塞いでいてくれ」
「ええっ……!? っぁ、碓氷さ……っん、あうっ!」
両手をつかまれて、無理やり彼の顔まで持っていかれる。それと同時に下半身には肥大した陰茎をふたたび挿し入れられ、
「ふぁぁっ、だめ……っ! まだ、イッたばっかりなのに……っぁ、あ!」
彼の視界をさえぎったところでなにも変わらない。どうもうな一物は元気に愛莉のなかを往復するのだった。
第四十六話 終
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